【うつ病改善】セロトニン不足が原因かも?

【精神科医によるうつ病治療】薬物療法の基礎知識

 

うつ病の治療はカゼの治療と似ている部分があります。カゼを引いたらカゼ薬を飲んで安静にするのが一般的であるのと同様に、うつ病を治す場合にも、うつ病に効果のある薬を飲んで、しっかり休養を取ることが大切なんです。

 

うつ病治療の基本は「休む」ことと「薬物療法」

 

うつ病治療の基本は、とにかく休む、それにプラスして薬物療法の2つです。では、カゼ薬感覚でうつの薬も飲めるかといったら、患者側として不安感や抵抗感があるのも事実です。未知の得体の知れない薬をずっと飲むことを考えると、「一度飲みだすとやめられなくなるのではないか?」「どんどん薬が増えていくのではないか?」という不安感があるからなんです。

 

でも、うつ病を少しでも早く治す特効薬は、現在のところ薬のため、ある程度飲み続けるのは事実でもあるし、仕方のないことです。また、うつ病は行動や感情・意欲などをコントロールする「脳の神経伝達物質」が非常に少ないことが原因と考えられており、その減少を防ぐには今のところ薬に頼るしかないんです。

 

薬を飲んだからといってすぐに効果が出るわけではない!

 

とはいっても、スマホやパソコンのバッテリー残量がゼロからフル充電になるまで時間がかかるように、薬を飲み始めたからといって、すぐに治るわけではありません。カゼ薬のように2〜3日飲めば終わりというものではなく、かなり長い期間にわたって飲み続ける必要があります。

 

しかし、せっかく精神科医に処方された薬も、患者が勝手に飲むのをやめてしまうことが少なくありません。「薬で性格が変わるのではないか?」「薬に頼るほど自分は弱くない!」という抵抗感から、勝手に判断して薬を飲むのをやめてしまうわけです。一方で、「ずっと飲んでいるのに効かないじゃないか!」と、逆に量を増やしてしまう人もいます。

 

うつ病になると、不安が強く出て焦ってしまうことは、確かにあります。あわせて、行動力だけでなく思考能力も低下し、適切に判断もできないのが特徴です。だからこそ勝手に判断せず、まずは医師の指示通りに飲み続けましょう。また、薬が徐々に効いてきて楽になったからといって、勝手な判断で薬を減らすこともしてはいけません。急がば回れの気持ちを持って、医師の指示に従って、ゆっくりじっくり治していきましょう。